Gunosyにはさまざまな業界から“その道のエキスパート”が集まってきています。今回は豊富な経験やスキルを活かしてマーケティングソリューション事業本部を牽引する松下さんにスポットライトを当て、Gunosyにおけるハイキャリア人材の活躍ぶりを追っていきました。
松下さん/マーケティングソリューション事業本部本部長 兼 広告企画部部長
大学卒業後、NTT東日本に新卒入社。エンジニアとしてキャリアをスタートした後、サービス開発部門へ。その後、テレビ朝日にて一貫してインターネットサービスの企画・開発・運営に携わる。2022年4月、Gunosyにジョイン。好きなものは焼肉で、特に赤身へのこだわりは他の追随を許さない。
出向先で体感したベンチャーイズム
ーこれまでの経歴を教えてください
松下:もともと新卒でNTT東日本に入社し、システムエンジニアを経てフレッツ光のサービスを開発する部門でIP放送サービスの立ち上げに関わっていました。その後、テレビ局がビデオ・オンデマンドサービスに着手する機運が高まったタイミングでテレビ朝日に転職します。バックグラウンドがエンジニアということでテレビ局が提供するさまざまなインターネットサービスの企画・開発・運営に携わりました。
ーエンジニアでありながらもビジネスサイドに近いですね
松下:直近の数年間はクラウドやデータマーケティングに注力していました。クラウドでデータ基盤を構築してデータソリューションを事業化したり、テレビ番組やネット動画等の視聴データを収集して広告効果を可視化しながらテレビCM枠やネット広告をセールスする仕組みも作りました。現場ではデータマーケティング観点からの営業支援や分析ワークフローの構築など…確かに事業寄りのキャリアと言えるでしょうね。
ー順風満帆に思えますが、なぜ転職を?
松下:5年間ほどテレビ朝日メディアプレックスというグループ会社に出向していたんです。ここでの経験が自分の中では大きかった。テレビ朝日のインターネット事業を支える子会社で、社員百数十名ぐらいの規模。その中でエンジニア組織の責任者をやったり、クラウド事業とかデータソリューション事業の組織を新たに立ち上げて責任者をやっていたんです。
ーなかなか多忙かつ充実してそうです
松下:そこで体感したのが、大企業ではなくコンパクトな会社で働くと自分自身や一緒に働くメンバーが頑張った結果が経営成績にダイレクトに反映されるということ。成果を出すとそれだけで会社全体の売上が大きく伸びる、みたいなことが実際にあるんですよね。そのスピード感というかダイナミズムがすごく楽しくて、刺激的でした。
ー松下さんの中のベンチャーマインドに火が点いたわけですね
松下:出向からテレビ朝日本体に帰任したタイミングでネクストキャリアについての意思を固めました。
新天地に求めた3つの条件
ーおそらくさまざまな選択肢があったと思いますが、Gunosyを選んだ理由は?
松下:まず求めたのはコンパクトな企業サイズですね。ただそれだけなら他にもあります。重視したのはテレビ局でのキャリアを活かすためにも「メディアである」こと。加えて自社で広告配信の仕組みを持っていることも重要。さらにそれを実現するためのエンジニアリング力やデータ分析力がケイパビリティとして高い水準にあり、維持できていること。この3点に絞ると…
ーそうなると自然と…
松下:限られてきますよね、その中の選択肢のひとつがGunosyだったわけです。たまたま連絡してきたエージェントにつながりがあるかと聞くと、どうやら経営陣とも面識があるというじゃないですか。千載一遇のチャンスだと思って紹介してもらったんです。
ーハイキャリア層の転職はポジションが難しいように思いますが
松下:私も入口ではポジションは決めず、あくまでGunosyという「会社」を志望していました。たぶんGunosy側も決めていたわけじゃないと思いますよ。私のやりたいことを面接で伝えていくうちに、じゃあマーケティングソリューションどうですか?と提案いただけて。そこから一気に決まっていきましたね。
ー松下さんのスキルセットがぴったりだったと
松下:エンジニア出身ですし純粋な営業職ではない。でも経験としてはテレビやネットの広告を営業や代理店の皆さんと一緒にデータで効果を示して売る、なんてことはやっていました。クラウド事業でもシステムをセールスしてきた過去もあるし。セールス・マーケティングの経験やスキルは持っていましたね。かつプロダクトマネジメントや開発には自信があった。
ーなかなかレアなキャリアですよね
松下:マーケティングソリューション事業本部は、広告をセールスする役割と、その広告をGunosyAdsというプロダクトとして開発・運用していく役割があるんです。営業と開発のふたつの側面を持つ組織だからこそ、様々な経験を経てきたキャリアがマネジメント観点で上手くハマったんだと思います。
組織運営を整備したい
ー事業本部のトップに就いて5ヶ月です
松下:営業にせよエンジニアリングにせよそれぞれの領域でメンバーがプライドを持ちつつ高いスペシャリティを有しているので、みんなに助けられながら、委ねながらのスタンスで運営ができています。
ー今後特に力を入れていきたい部分などありますか
松下:組織運営においては、まだまだ成熟していない点が多々あります。その中でも特にマネジメントについては持っている知識や経験をできる限り活かしていきたいです。たとえば計画に対する捉え方。マネージャーはチーム運営において月次や半期といった時間軸で。部長はもっと先を見て通期や中計も踏まえて、といった考え方があると思うんです。
ー予算管理もスケジュールが大事ですしね
松下:各々の立場・責任範囲においてそれぞれが具体的に計画まで落とし込み、効率的かつ生産性の高い事業運営が出来る組織にしたいと考えています。マネジメントに関わっているメンバーは高いスペシャリティの持ち主ばかりだから、その能力をさらに良い方向に伸ばしていくためにもまずは私のできることから取り組んでいこうと。
ー入社後に感じたことって何かありますか?
松下:ディスカッションを厭わない企業文化ということですね。事業運営や経営意思決定のシーンで数字やデータに基づいて課題を洗い出したりジャッジしたりするんですが、そのための議論が非常に活発で。みんな本当に忌憚なくディスカッションするんです。あとはやっぱりエンジニアリングをとても大事にしている感覚はあります。
ーGunosyはどんな人材が活躍できる場だと思いますか?
松下:いま言ったようにディスカッションが活発なので、自分の意見とスタンスをきちんと持っている人です。議論の場で発言する意見は自分の本当のWillか、それとも参考程度の話なのか。スタンスがない中で発言すると相手もどう返したらいいかわからなくなってしまう。スタンスというのは意思ですよね。それがあれば活躍できると思いますよ。
三方よしのマーケティング市場を創る
ー松下さんはGunosyの中でどんな目標を立てているんですか?
松下:本部長としての最初の仕事は、マーケティングソリューション事業本部のOKRを作成することでした。組織として目指すべきビジョンを定め、そのビジョンに対して必要な目標が何かを策定したのですが、それにおける重要な指針が「三方よし」だった。マーケティング市場全体を見て、三方よしのマーケティング市場を創るというビジョンを掲げたんです。
ーGunosyPrideにも「三方よし」がありますね
松下:メディアを中心とした広告マーケティング市場におけるステークホルダーとは、広告を出稿してくださる広告主および代理店、われわれメディア及びコンテンツパートナー、そしてメディアを使ってくださるユーザーの三者なんです。それぞれが絶妙なバランスで均衡しながらビジネスが行われているんですよ。
ー絶妙なバランスといいますと?
松下:たとえばメディアが売上ばかり考えて広告を増やしすぎればユーザーは離れていくでしょう。逆にユーザーだけを見てクライアントが求める広告をメディア上で運用できなければ広告主は離れてしまう。そしてコンテンツパートナーともwin-winの関係が必要です。
ーどれかが崩れても市場が成立しないと
松下:誰か一方だけがよしだとメディアビジネスはバランスが崩れて機能しなくなります。この観点はメディア運営や広告マーケットの本質であり、マーケティングソリューション事業本部という組織が大切にしなければならない。会社の成長および事業の推進を通じて三方よしのマーケティング市場を創りたいと思っています。
ーでは最後にハイキャリア層の求職者にひと言
松下:キャリアにおける個人の価値観はなんでもいいんですよね。世の中に貢献したいでも、事業大きくしたいでもいい。ただそこに対して自らの意志を持って、中期での戦略を描き、それを進めていける人ならすごく馴染める環境だと思います。自分の中に明確なビジョンがあり、何かひとつのことを成し遂げて次へ、という人にぜひ仲間に加わってほしいですね。
ーありがとうございました!