新型コロナウイルス感染拡大を機に、勤務形態について考え作られた新たな社内制度「グノスタ」。その策定の背景やプロセスなどについては当時、Gunosyの公式ブログ「Gunosiru」でも取り上げられていました。 当時の記事はこちら

あれから2年。2023年5月8日から感染症法上の位置付けが5類に移行することで、本格的に「コロナ明け」のカウントダウンに入っています。そんな中、Gunosyではニューノーマルな働き方を推進し、生産的に働くための取り組みを継続することにしました。

本日は、コロナ禍を経て社員が今どんな働き方をしているのかについてご紹介します。

■「Gunosy Workstyle(通称:グノスタ)」について

新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が発出された2020年4月。その2ヶ月ほど前からGunosyではリモートワークの体制を整えてきました。2022年には社員が全員出社してもゆとりを持って勤務が可能だった広さのオフィスから「WeWork 渋谷スクランブルスクエア」へ本社を移転。70席弱のデスクのみへと規模の見直しを図りました。

Gunosyではこの移転を機に「今後コロナ禍が明けても継続的にリモートワークを可能とする体制」を社内外へ意思発表しており、その決定に合わせて定めたのがこの「グノスタ」です。

以下が概要となります。

●リモートワークを軸にした生産性の追求

課題や場面に応じて、リモートワーク/出社を使い分け(リモート/出社 mix の働き方)。出社時のオフィス選択も可(国内WeWorkオールアクセス可能)。

出社日の設定 (コロナの感染拡大の終息後、事業部/職種ごとに設定)。大きな方針として週1日会社への出社を推奨としており、事業部の裁量に委ねて出社頻度を決定しています。

働き方に関する行動指針を定め、生産性を意識していくためのものです。

●フレキシブルな働き方による社員の多様性の許容

居住地の選択の幅を広げるため、片道2時間以内または新幹線を利用し片道1時間半まで通勤費を負担します。また一定基準を満たした社員に限り、フルリモート勤務を許可。通勤許可範囲外での居住を可能。現在、東北から中国地方までいろいろな場所で活躍している社員がいます。

ライフステージやキャリアの変化に合わせた柔軟な働き方のため、コアタイム、フレキシブルタイムの設定をしています。

●人材の交流・学習文化の醸成によるノウハウの積み上がり

リモートワークにより損なわれやすいコミュニケーションの強化、勉強会や社内イベント、研修などを行っています。

■2023年現状

2023年4月現在、在宅での勤務を前提とし、出社については「週1出社を推奨」のうえで「各本部で働き方の方針を決める」としています。実際のところはどうかというと、エンジニア部門においては基本的にリモートワークで、対面コミュニケーションやオフィス作業が発生する業務担当は週1以上の出社となっています。

ただし、エンジニア部門でもメディア部門でも、ほとんど毎日出社している社員もいれば、アカウント部門でもほとんどリモートという社員もいます。リモートワーク前提で入社した中途採用社員や都内から郊外へ転居した社員もいますし、逆に本社から離れていても多く出勤している社員もいます。

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出勤時間もフレキシブルタイムを設定しており、例えばライフステージに合わせて早朝から業務を開始するなど、時間を個別で調整している社員もいます。社員の多様性を許容しているので、働きやすい環境といえるのではないでしょうか。

「完全リモート」でも「出社義務」でもなく、出勤時間も調整可能。多様性を持ち合わせているのが、最も特筆するべき部分かもしれません。

また、制度策定の際や採用の場で懸念事項として上がりやすいのが、オンボーディング(入社時)やコミュニケーションの取り方についてです。実際にGunosyでは試行錯誤を重ねてきました。普段のコミュニケーションはSlackとGooglemeetが中心。皆さん使いこなしており、今では秒速で大量のスタンプ反応があるほど(笑)。カスタムスタンプも星の数ほどつくられています(笑)。

続いて現在実際に行われている制度やイベントをご紹介します。

グノスタ交際費

メンバー間のコミュニケーションをより活発なものにするために、一人あたり5,000円/月を目安に、社員間でのコミュニケーション促進費として補助しています。たとえば週1回出社した際に1回1000円のランチに適用すれば、毎回補助が出る計算になります。

シャフルン(シャッフルランチ)

隔月に1回、運営事務局主催で運用しているオンラインランチ会です。こちらも1人あたり上限1,650円が補助され、部署や役職を超えてランダムなチームに分かれてご飯を食べながら自己紹介や雑談をしています。

WeWeek(オフラインイベント)

マスクの着用義務緩和に合わせて、2023年よりWeWorkのラウンジにて飲食込みの会食ウィークの開催を開始しました。「お肉の会」「日本酒の会」など毎回異なるテーマ設定で社員が自由に参加できる体制となっており、コロナ禍以降で入社した社員にとっては、このイベントで初めてチーム内外のメンバーと実際に対面することも多く、改めて「初めまして!」の良い機会となっています。

上記の他にも、今年2月初旬には有志社員主催で「GPTを使ってみよう」をテーマにオンラインのランチトークを開催するなど、自発的な小規模イベントも開催されています。半期に一度の締め会についてはオンライン/オフラインと状況に合わせて開催するなど、全社で集まる機会も作っています。

最後に、コーポレート本部 人事部長の栗原さんに一言いただきました。

「このプロジェクトに関しては2020年から開始しており、気がつけば3年になろうとしています。最初のころは新型コロナウィルスという未知のウィルスに対してどのように社員の皆さんの安全を守りつつ、かつ時代にあわせた働き方ができるのか、必死に考えてプロジェクトを推進してきました。

昔のGunosyは働き方の自由度が少なかったため、ここまで柔軟性のある働き方を実現することができ、従業員の皆さんの満足度も高めることができたのではないかと考えています。最近ではWeWorkのオールアクセスという、WeWorkの施設であればどこでも利用が可能な制度も使用可能になりましたので、より一層働きやすい環境を作っていければと思います」

グノスタがGunosyに定着し、社員にとって働きやすい環境づくりの一助となっていることが分かりました。今後も一層Gunosyらしく、働きやすい、新しい時代のワークスタイルを追求していきます。ご期待ください。

投稿者 gunosiru

株式会社Gunosyの人事部、広報、役員秘書、ライターから編成されたGUNOSIRU制作チームです。