こんにちは、広報の鈴木です。

当社の共同創業者であり顧問の関さんが慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパスで開講している講義「ヒューリスティックコンピューティング」の最終課題発表がありました。

関さんとのご縁もあり、2022年から当社では課題の題材提供と最終課題の審査員という形で協力させていただいています。

こちらの講義は実社会で通用するデータ分析のスキルを身につけるというテーマのもと、前半は基礎的なデータ分析スキルを演習で身につけ、後半は実際のデータを課題に沿ってグループで分析し、分析に基いて施策の提案を行うという実践的な内容になっています。

(発表の様子)

Gunosyからはメディア事業本部 グノシー事業部 プロダクトマネージャーの眞武さんが審査員としてオンラインで参加しました。

分析テーマは「分析の結果からライトユーザーとヘビーユーザーを定義し、その行動の差から、ライトユーザーに対する施策を提案せよ」というものでした。

この講義の醍醐味は当社からユーザーデータを演習用として提供し、現場における実際の分析と同じような体験ができることです。(データは個人を特定できないように処理をした上でサンプリング・仮名化されており、プライバシー上・事業上のリスクに十分配慮しています。)当社としてもデータ分析に興味のある学生の新鮮な事業アイデアに刺激をもらう貴重な機会と考えています。

どの班もさまざまな角度から仮説を立て、検証を行っていました。

熱心な気持ちに答えるように関さん、眞武さんも長所と改善点をお話ししていきます。

それぞれのチームがスライド説明を行い、発表へのフィードバックが続きます。各班20分近く使って、丁寧に発表とフィードバックがされました。

関さんからのそれぞれの班への意見としては、

・基礎的な分析を行っているのが良い

・提案はもう少し踏み込めればよかった

・全体的に、自分達の使用感で考えていくのはいい

・施策に対する分析がもっとあってもよかった

などがありました。

眞武さんからの意見としては、

・とてもわかりやすくて、社内で帰結している分析結果と近かった

・いかに収益性を上げるかという話まで繋げられるといいかもしれない

・この仮説はあまり言えないかもしれない、行動の理由が違うと考えられるため

・条件の定義が少し甘いので、もう少し変えるとよく、分布も見られるとよかった

などがありました。

学生の講義だからと言って決して甘くはなく、グノシー事業内での意見として一つ一つの仮説や施策に向き合ってフィードバックしていたのがとても印象的でした。定義の仕方や施策の方向性など、それぞれの班が全く違う見解だったのも大変興味深かったです。

今年の4班の中での1位は関さんと眞武さんの意見が一致し、A班となりました!

分析から施策の提案まで丁寧で一貫した内容になっていたことがよかったという意見でした。

A班の皆さん、おめでとうございます!

眞武さんからは総評として、

「限られたデータでここまで結論づけてくださったのはとても良かったです。これから実務になると、この数万倍のデータを見ていくことになると思います。もっともっと面白いものが実務ではありますよ」とのお話がありました。

関さんからは総評として、以下のようなお話がありました。

「グループでデータ分析を進めるのはとても大変だったと思います。特に今年はオンライン、オフラインとハイブリッドで集まるのも難しく、思うようにいかなかったのではないでしょうか。同じデータを見ているのに、これだけ違う結果で、違う切り口がたくさんあり、仮説を持って分析ができます。これは大切なことです。完璧でなくても、粗くても結果を共有していくのも大切です。半年間お疲れ様でした」

以上、講義協力についてのレポートでした。

Gunosyではこれからもさまざまな大学に寄附講座の実施や講義への協力を行うなど、産学の垣根を超えた取り組みや支援活動を続けていきます。

投稿者 gunosiru

株式会社Gunosyの人事部、広報、役員秘書、ライターから編成されたGUNOSIRU制作チームです。