30歳未満のエンジニアによる、30歳未満のエンジニアのための技術カンファレンス『Battle Conference U30』(運営:株式会社サイバーエージェント)。
基調講演「U30な僕らの生存戦略」で松本が語った、若手エンジニアとしてこれからいかに戦い、生き抜いていくか?その考えをイベントの様子とともに紹介します。
開発経験ゼロの状態でいきなりCTO
今でこそGunosyの技術全般を牽引する松本ですが、元はAWSもGoにも触れたことがない開発未経験者だったそうです。
松本:「ユーザーに使われるモノづくりがしたい!」というモチベーションから、数社のベンチャーを経て時間割アプリの開発を経験しました。技術力がない状態でも、プロダクトを作りながら全てのレイヤーの技術に触れることで、次第にRubyやiOSを学んでいきました。
プロダクト改善に必要な技術を必死にキャッチアップした
同じ大学の先輩にあたる、CEOの福島とは知人の紹介を通じて出会います。より多くのユーザーに届くサービスを作りたい気持ちが高まっていた松本は、福島の誘いで入社を決意。
立ち上げ当初の開発体制は、機械学習のエンジニアがほとんどで、松本は必然的に機械学習以外の技術領域をすべて担当することになったといいます。
松本:プロダクトの改善に必要なことは片っ端からこなし、1900万ダウンロードのサービス開発を支えるチーム作りをゼロからやりました。
今は新規事業の開発を担当をしていますが、機械学習やアドテクといった技術領域も見ています。すべての技術に触れるスタイルを続ける内に、いつの間にかだいたいの領域で牽引できる程度の技術力がついたんだと思います。
目的地に対して最短のスタートラインから始める
年齢や経験に左右されることなく、自分の能力を発揮するためにはどんな行動を起こせばいいのか?
また、エンジニアとしてどんなキャリアを積んでいくべきか?を考えるときに意識しているポイントを説明します。
松本:エンジニアリングは常に車輪を生み続ける。5年前のスタートラインはいまのスタートラインにならない。昔はWebサービスを作ろうとすると、Linux環境から作らなければいけなかったものも、今はAWS LightsailやGAEがあります。周りの「コレも知らないの?」といった声は気にしなくてもいいんじゃないですかね。
課題は設定できた時点で7割解決している
がむしゃらに目前の敵と戦うだけでは、キャリアを積むことはできません。自分はどこに向かって、何になりたいのか?まずは、課題の設定と分析が重要です。松本は、課題の設定と分析を4つの方法で捉えているそうです。
- 時間軸の分析
– 3年先、5年先いま使っている技術や環境はどう変化するのか?
– その技術の発展・応用にはどんな可能性があるのか?
– その技術のスペシャリストになるにはどれくらいの時間が必要か?- 場所軸の分析
– 同じ目標をもった人が集まる場所やコミュニティはどこか?
– 技術のスペシャリストになった場合、それが評価される場所にいるか?- 評価軸の分析
– 周りからどんな評価をされ、どんなリターンが欲しいのか?
– そのためには誰に評価されるべきなのか?- マイルストーンの設定
– 分析結果から自分のなりたい姿を導き出し、さらに達成のための中継地点を考える
– 通過点における指標ができれば、そのために必要な施策と検証ができるようになる
目的までの最短距離を走り、望む方向で評価される人になろう
話の最後に、松本は自分自身が目指す「事業の課題を解決できるエンジニア」について説明します。
松本:自分が目指しているのは、プロダクト開発の事業を推進する立場で、技術と経営両方の可能性を追求できる人です。そうなると、経営者に評価される必要があるので、技術力だけではなく事業数値を理解できることが大前提となる。重要なのは、自分の目的に合致した努力と成果を、そして評価を得ることなんです。
Gunosyには、年齢やキャリアに左右されずに活躍できる環境とチャンスがあります。「どんぐりの背比べ」から抜け出して、自分のキャリアの可能性に挑戦したい人。ご応募をお待ちしています!
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